モントリヒト城の吸血鬼①~ヴァンパイアの花嫁~
「僕が大人の男だという
ことと、あと8年もして
成人したあなたが
同じことをいったとき、
どういう目にあうか、と
いうことをです。」

おおよその意味を理解して、
沙羅の頬が少しだけ熱くなる。

沙羅が成人していたら…
いわゆる、夫婦でなければ
いけないコト…を、
しているかもしれない。

その内容まではよく
知らないけれど、
そういうことを言って
いるのだとわかった。

でも、それは、あと8年は
沙羅の我儘を子供の
我儘として許してくれる、と
いうことだろうか。

「先に言っておきますが、
僕は寝相があまり良く
ありませんので、
ベットの横にいさせて
もらいます。」

そういって、ベットに入った
沙羅の横に椅子を
持ってきて腰を下ろす。
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