モントリヒト城の吸血鬼①~ヴァンパイアの花嫁~
うなだれたままの
姫乃の耳たぶを
軽く口に含む。
びくりと彼女は
身体を震わせた。
驚いた顔をあげて、
今何をされたのか
確認するように
自分の耳に触れる。
驚いて、穴があくほど
凍夜を見つめるその
様子に、以前の
撫でまわしたい衝動に
似たものを感じた。
自身のその行動が、
目の前の少女が可愛くて
仕方がない為に
わきおこるものだと、
いつの間にか凍夜は
自覚している。
ただし。
今感じている衝動は、
そんな穏やかなモノではない。
…もしも、自分が誤って
彼女を殺してしまう
ことのない、普通の
人間だったのなら、
きっとこの感情を
自制することはできない。
そう思いながら、
愛おしくてたまらない
目の前の少女の唇に、
自分のそれを重ね合わせた。
姫乃の耳たぶを
軽く口に含む。
びくりと彼女は
身体を震わせた。
驚いた顔をあげて、
今何をされたのか
確認するように
自分の耳に触れる。
驚いて、穴があくほど
凍夜を見つめるその
様子に、以前の
撫でまわしたい衝動に
似たものを感じた。
自身のその行動が、
目の前の少女が可愛くて
仕方がない為に
わきおこるものだと、
いつの間にか凍夜は
自覚している。
ただし。
今感じている衝動は、
そんな穏やかなモノではない。
…もしも、自分が誤って
彼女を殺してしまう
ことのない、普通の
人間だったのなら、
きっとこの感情を
自制することはできない。
そう思いながら、
愛おしくてたまらない
目の前の少女の唇に、
自分のそれを重ね合わせた。