モントリヒト城の吸血鬼①~ヴァンパイアの花嫁~

吸血鬼と紅い薔薇―凍夜

初めて与えられた快楽に、
淫らに喘ぎ意識を失った
姫乃を存分に愛でた凍夜は、
慣れない手つきで姫乃の
身体にシュミーズを
纏わせた。

あくまで愛でただけで、
凍夜自身の欲情は
抱え込んだままなので
正直なところ少し
しんどいが、欲望の
ままに姫乃を抱いて、
殺してしまうなど
冗談ではない。

意識を失った姫乃は、
ぐったりとチェアに
身を預けて無防備に
肌を晒したままだ。

早く服を着せて
しまわないとまた、
手をだしてしまいそうで、
凍夜は手早く姫乃の
身支度を整える。

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