モントリヒト城の吸血鬼①~ヴァンパイアの花嫁~
「冗談だよ。」
…冗談でも、
そういうことを
言わないでほしい。
言われるたびに
心臓が止まりそうに
なってしまう。
「欲しいもの、ね…。」
「何かない?」
「…してほしいこと
ならあるよ。」
「なぁに?」
「今すぐキスして
ほしいし、さっき
みたいに淫らな
喘ぎ声をまた
きかせてほしいし。」
「!?」
「ああ、せっかくだから、
その姿のまま、しなを
つくるなりして僕を
誘ってみせてもらうのも
おもしろそう…
冗談だがら、
逃げないでくれる。」
必死に凍夜の腕から
逃れようとしだした
姫乃に気付いて、
凍夜が笑った。
本当にやれと
言いかねないのが
凍夜だから、姫乃は
いつでも逃げられるよう
警戒してしまう。
僅かに部屋の中が
静まり返った。
…冗談でも、
そういうことを
言わないでほしい。
言われるたびに
心臓が止まりそうに
なってしまう。
「欲しいもの、ね…。」
「何かない?」
「…してほしいこと
ならあるよ。」
「なぁに?」
「今すぐキスして
ほしいし、さっき
みたいに淫らな
喘ぎ声をまた
きかせてほしいし。」
「!?」
「ああ、せっかくだから、
その姿のまま、しなを
つくるなりして僕を
誘ってみせてもらうのも
おもしろそう…
冗談だがら、
逃げないでくれる。」
必死に凍夜の腕から
逃れようとしだした
姫乃に気付いて、
凍夜が笑った。
本当にやれと
言いかねないのが
凍夜だから、姫乃は
いつでも逃げられるよう
警戒してしまう。
僅かに部屋の中が
静まり返った。