モントリヒト城の吸血鬼①~ヴァンパイアの花嫁~
最近の姫乃は、
艶がある。
これまでは、品のある、
器量の良い少女といった
雰囲気だったのに、
あの日を境に、
ときおり女の表情を
みせるようになった。
もちろん、姫乃が
生きている以上、
彼女はまだ男を知らない
少女のままだ。
それでも、ふとした瞬間…
主に凍夜と関わるときに、
どこか艶めかしい女の
空気を纏わせることがある。
凍夜に触れられた時の、
表情やしぐさ。
姫乃のそれは、好奇心
旺盛な少女のものではな
くあでやかな女の
ものに変わる。
…姫乃は、凍夜に
恋をしている。
ノークスは、そう、
確信していた。
艶がある。
これまでは、品のある、
器量の良い少女といった
雰囲気だったのに、
あの日を境に、
ときおり女の表情を
みせるようになった。
もちろん、姫乃が
生きている以上、
彼女はまだ男を知らない
少女のままだ。
それでも、ふとした瞬間…
主に凍夜と関わるときに、
どこか艶めかしい女の
空気を纏わせることがある。
凍夜に触れられた時の、
表情やしぐさ。
姫乃のそれは、好奇心
旺盛な少女のものではな
くあでやかな女の
ものに変わる。
…姫乃は、凍夜に
恋をしている。
ノークスは、そう、
確信していた。