モントリヒト城の吸血鬼①~ヴァンパイアの花嫁~
「…他には?」
「え。」
「まだ、いる。」
「な、なにが!?」
「何か思い当たって、
隠したことがあるでしょう。
さっさと白状してしまった
方が身のためですよ?」
凍夜の機嫌を損ねるのを
面倒に思い、なにより
ノークス自身が姫乃の
からかいがいのありそうな
話を聞きたくて、
彼の援護をする。
凍夜の機嫌を損ねたく
ないのは姫乃も同じ
なのだろう。
そうなるともはや
逃げ道がないと悟った
彼女は散々葛藤したあげく、
しどろもどろになりながらも
小さな声でぼそぼそと答えた。
「え。」
「まだ、いる。」
「な、なにが!?」
「何か思い当たって、
隠したことがあるでしょう。
さっさと白状してしまった
方が身のためですよ?」
凍夜の機嫌を損ねるのを
面倒に思い、なにより
ノークス自身が姫乃の
からかいがいのありそうな
話を聞きたくて、
彼の援護をする。
凍夜の機嫌を損ねたく
ないのは姫乃も同じ
なのだろう。
そうなるともはや
逃げ道がないと悟った
彼女は散々葛藤したあげく、
しどろもどろになりながらも
小さな声でぼそぼそと答えた。