モントリヒト城の吸血鬼①~ヴァンパイアの花嫁~
拒絶―凍夜
翌日。
姫乃の、様子がおかしい。
最初にそう告げたのは、
ノークスだった。
朝食の席に姫乃がこないのは
夕べ自分が血を奪いすぎ、
貧血をおこした所為だと
凍夜は反省していた。
動けないほど具合が
悪いのなら、姫乃の
部屋で彼女の好きそうな
話を聞かせたり、本を
読んであげて、
気分だけでも楽に
なるようにしたい。
そんなほほえましいことを
考えながら、凍夜は朝食を
とっていた。
なのに、ノークスの
いいようはそれを否定する。
姫乃の、様子がおかしい。
最初にそう告げたのは、
ノークスだった。
朝食の席に姫乃がこないのは
夕べ自分が血を奪いすぎ、
貧血をおこした所為だと
凍夜は反省していた。
動けないほど具合が
悪いのなら、姫乃の
部屋で彼女の好きそうな
話を聞かせたり、本を
読んであげて、
気分だけでも楽に
なるようにしたい。
そんなほほえましいことを
考えながら、凍夜は朝食を
とっていた。
なのに、ノークスの
いいようはそれを否定する。