モントリヒト城の吸血鬼①~ヴァンパイアの花嫁~
この空気では愛撫しても、
姫乃の気分が乗らない
だろうと、いつもと
少し方法を変える
ことにする。

姫乃の身体を数か所
触ってどこにするか
確認する。

腕と手がいいかと
それぞれをさらに
念入りに触れていると
姫乃は鼻からぬける
ような声をこぼした。

「…?いつもと、違わない?」

「たまにはいいでしょう。」

不思議がる姫乃にそう言って、
姫乃が反応を返した部分を
中心にノークスは自身の
指で押し始める。

「…気持ちいい。」

姫乃が目を細めて呟く。
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