モントリヒト城の吸血鬼①~ヴァンパイアの花嫁~
衰弱―姫乃
耳が痛いほど静かな部屋の
ベットの上で、姫乃は
目を覚ました。
「…?」
自分の、部屋ではない。
内装に覚えがあって、
少し考えてから、
ここが凍夜の部屋だと
思いいたった。
もう、何週間も
この部屋に入って
いないから、
だいぶ懐かしい。
凍夜の香りがする
シーツに思わず
顔を擦りつけてしまう。
凍夜に抱きしめられた
ときと、同じ香り。
まるで、暖かな
陽だまりのような香り。
夜を好む吸血鬼の
はずなのに、
ひなたぼっこが
大好きな凍夜は、
いつも柔らかく
温かい香りがする。
ベットの上で、姫乃は
目を覚ました。
「…?」
自分の、部屋ではない。
内装に覚えがあって、
少し考えてから、
ここが凍夜の部屋だと
思いいたった。
もう、何週間も
この部屋に入って
いないから、
だいぶ懐かしい。
凍夜の香りがする
シーツに思わず
顔を擦りつけてしまう。
凍夜に抱きしめられた
ときと、同じ香り。
まるで、暖かな
陽だまりのような香り。
夜を好む吸血鬼の
はずなのに、
ひなたぼっこが
大好きな凍夜は、
いつも柔らかく
温かい香りがする。