モントリヒト城の吸血鬼①~ヴァンパイアの花嫁~
「…。これ以上血を
こぼさないで。
抑制がきかなくなる。」
「…飲めば…
いいじゃない…。」
「僕は、キミが僕を
拒んだ理由を聞くまでは、
絶対に、二度と
食事をしない。」
「!…っ…っ…だって…
だって、わたしはただの
餌でしょう?」
「…は。」
「リターチって人は
殺してしまうほど
好きだったくせに、
わたしは違うん
でしょう?」
「!?」
彼女の口から出た、
全く予想だにしなかった
名前に混乱する。
「わたしのこと、
殺さなかったのは、
わたしがただの
餌だからでしょう…?」
「…姫乃…何言って…。」
「触らないで!」
「!」
無意識になだめようと
伸ばした手を勢いよく
はねつけられる。
こぼさないで。
抑制がきかなくなる。」
「…飲めば…
いいじゃない…。」
「僕は、キミが僕を
拒んだ理由を聞くまでは、
絶対に、二度と
食事をしない。」
「!…っ…っ…だって…
だって、わたしはただの
餌でしょう?」
「…は。」
「リターチって人は
殺してしまうほど
好きだったくせに、
わたしは違うん
でしょう?」
「!?」
彼女の口から出た、
全く予想だにしなかった
名前に混乱する。
「わたしのこと、
殺さなかったのは、
わたしがただの
餌だからでしょう…?」
「…姫乃…何言って…。」
「触らないで!」
「!」
無意識になだめようと
伸ばした手を勢いよく
はねつけられる。