モントリヒト城の吸血鬼①~ヴァンパイアの花嫁~
よほど、空腹を
こらえていただろう
凍夜は、最初こそ
慎重に血を吸って
いたが、次第に
なりふり構わず
姫乃の血に
貪りついた。
何故か水を含んだ
黒髪が、姫乃の
あごに触れる。
柔らかな感触が
くすぐったくて、
気持ちいい。
久しいその感触に、
思わず手を
伸ばしそうになったが、
どうにか控えた。
触らないでと言った
姫乃が触っては、
距離を置けなくなる。
大量の血が抜けていく
感覚が続き、苦痛を
感じて喘ぐと、
凍夜はハッとして
姫乃の首筋から
顔を離した。
急激な体内の変化に
力が抜けて
ふらふらする体を、
凍夜が抱きとめて支える。
こらえていただろう
凍夜は、最初こそ
慎重に血を吸って
いたが、次第に
なりふり構わず
姫乃の血に
貪りついた。
何故か水を含んだ
黒髪が、姫乃の
あごに触れる。
柔らかな感触が
くすぐったくて、
気持ちいい。
久しいその感触に、
思わず手を
伸ばしそうになったが、
どうにか控えた。
触らないでと言った
姫乃が触っては、
距離を置けなくなる。
大量の血が抜けていく
感覚が続き、苦痛を
感じて喘ぐと、
凍夜はハッとして
姫乃の首筋から
顔を離した。
急激な体内の変化に
力が抜けて
ふらふらする体を、
凍夜が抱きとめて支える。