モントリヒト城の吸血鬼①~ヴァンパイアの花嫁~
「そうなの。
…でも、そんなに
心配しているなら、
いっそここで
面倒を見た方が
いいんじゃない?
もし大変なら、
わたし、手伝うし。」

そういいながら
頭に浮かぶのは、
最愛の妹の姿だ。

その、ノークスの
気にかける子供が
ここで一緒に
暮らすなら、
沙羅も連れて
くることは
できないだろうか。

最初のころと比べて、
凍夜はもちろん、
ノークスも
信用できると
思っているが、
二人に妹のことは
まだ言っていない。

今が、いい機会かも
しれない。

< 490 / 726 >

この作品をシェア

pagetop