モントリヒト城の吸血鬼①~ヴァンパイアの花嫁~
「そうですね。
凍夜の同意も
取れていますから、
次の満月の日に
ここに連れて
こようと考えて
います。」
「ほんとう?
よかった。
賑やかになるわね。
なんて名前?
どんな子なの?」
「…そうですね。
素直で穏やかな
気性ですがなかなか
芯の強い子です。」
「うんうん。」
「色白で、少し体が
弱いようですが、
目に見えて病弱と
いうわけではない。」
「うん。」
「容姿は白い肌に
銀の髪、海の底を
思わせる紺碧の瞳を
持っていて。」
「…うん…?」
「両親が幼い頃に
他界して、数か月前には
大事な姉を吸血鬼に
連れ去られた可哀想な
娘ですよ。」
「…。」
「名前は、母親の
字を一字取って、
沙羅、と言います。」
「…沙羅…?」
「ええ。ああ、そ
ういえば、姉の名前は
姫乃だとか。」
凍夜の同意も
取れていますから、
次の満月の日に
ここに連れて
こようと考えて
います。」
「ほんとう?
よかった。
賑やかになるわね。
なんて名前?
どんな子なの?」
「…そうですね。
素直で穏やかな
気性ですがなかなか
芯の強い子です。」
「うんうん。」
「色白で、少し体が
弱いようですが、
目に見えて病弱と
いうわけではない。」
「うん。」
「容姿は白い肌に
銀の髪、海の底を
思わせる紺碧の瞳を
持っていて。」
「…うん…?」
「両親が幼い頃に
他界して、数か月前には
大事な姉を吸血鬼に
連れ去られた可哀想な
娘ですよ。」
「…。」
「名前は、母親の
字を一字取って、
沙羅、と言います。」
「…沙羅…?」
「ええ。ああ、そ
ういえば、姉の名前は
姫乃だとか。」