モントリヒト城の吸血鬼①~ヴァンパイアの花嫁~




食事以外で、
凍夜以外の男に
こんなことを
されるのは。




必死で抵抗しても
ノークスの手は緩まない。

「い、やっ…!」

組み敷かれた
姫乃の太ももに
ノークスが手を
滑らせる。

「せめて、
苦しまないように
殺してあげましょう。」

どういう殺し方
なのかを察して、
姫乃は無我夢中で
抵抗を続けた。

物理的に苦しく
なくたって、
凍夜以外の男に
犯され、殺されるなど、
絶望でしかない。

大の男に力で
叶うはずはないと
わかっていても、
姫乃は抵抗を
諦めるわけには
いかなかった。
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