モントリヒト城の吸血鬼①~ヴァンパイアの花嫁~
「何ごと。」

人ではない従僕が、
人のように涙を流す。

その異常な姿に、
常ではない事態を
察して、凍夜が
短く問いかけた。

「お嬢様が、
死んでしまいます
…マスターが、
お嬢様に暴行を…
マスターを
止めてください…。」

天明の話を聞くなり、
凍夜はなりふり
構わず部屋を
飛び出した。
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