モントリヒト城の吸血鬼①~ヴァンパイアの花嫁~
姫乃を花嫁に迎えると
心は決めていても、
姫乃にはまだ
言うつもりは
なかった話だ。
余計な真似をした
ノークスに心の中で
悪態をつきながら、
どうしたものかと
答えあぐねていると、
姫乃はさらに
質問を重ねた。
「ね、凍夜。
ノークス、何か
思いつめてるように
見えたの。
…何かあったか、
あなた知ってるん
でしょう?」
「…キミには
関係のないことだよ。」
「関係なくないでしょ?
ノークスはわたしが
凍夜の花嫁になるから
邪魔だって言ってたのよ。
わたし、当事者だわ。」
「…本当に、
余計なことを…。」
「凍夜…わたし、
ノークスと過ごした
時間はそんなに
長くないけど、
あの人が…その、
わたしを襲うなんて、
やっぱりあり得ない
ことだと思うの。」
「…。」
心は決めていても、
姫乃にはまだ
言うつもりは
なかった話だ。
余計な真似をした
ノークスに心の中で
悪態をつきながら、
どうしたものかと
答えあぐねていると、
姫乃はさらに
質問を重ねた。
「ね、凍夜。
ノークス、何か
思いつめてるように
見えたの。
…何かあったか、
あなた知ってるん
でしょう?」
「…キミには
関係のないことだよ。」
「関係なくないでしょ?
ノークスはわたしが
凍夜の花嫁になるから
邪魔だって言ってたのよ。
わたし、当事者だわ。」
「…本当に、
余計なことを…。」
「凍夜…わたし、
ノークスと過ごした
時間はそんなに
長くないけど、
あの人が…その、
わたしを襲うなんて、
やっぱりあり得ない
ことだと思うの。」
「…。」