モントリヒト城の吸血鬼①~ヴァンパイアの花嫁~
ここまで確信を
抱いた姫乃を
ひかせるのは
不可能だろう。
「そうだよ。
僕が、花嫁を
迎えたいと
言ったから、
ノークスは
生きる理由が
なくなった。」
「…それは…
ずっと、死にたがって
たってこと?」
「さぁね。そこまでは
知らない。」
「凍夜…。」
「僕が知ってるのは、
ノークスが生きる
理由があるから
生きなければならないと
思いこんでる
ことだけだよ。」
「…わたしが
凍夜の花嫁になれば、
生きる理由が
なくなるの?」
「そうだね。
少なくとも、
最後の理由が
なくなる。」
「最後?」
「いくつか、
理由はあったけど、
解決してしまったから。」
確認の術がないから、
本当に解決したとは
言い難いが、
シャディンが
語ったオラティオと
喰血鬼の話は、
ノークスの中の
区切りをつけるには
十分だろう。
抱いた姫乃を
ひかせるのは
不可能だろう。
「そうだよ。
僕が、花嫁を
迎えたいと
言ったから、
ノークスは
生きる理由が
なくなった。」
「…それは…
ずっと、死にたがって
たってこと?」
「さぁね。そこまでは
知らない。」
「凍夜…。」
「僕が知ってるのは、
ノークスが生きる
理由があるから
生きなければならないと
思いこんでる
ことだけだよ。」
「…わたしが
凍夜の花嫁になれば、
生きる理由が
なくなるの?」
「そうだね。
少なくとも、
最後の理由が
なくなる。」
「最後?」
「いくつか、
理由はあったけど、
解決してしまったから。」
確認の術がないから、
本当に解決したとは
言い難いが、
シャディンが
語ったオラティオと
喰血鬼の話は、
ノークスの中の
区切りをつけるには
十分だろう。