モントリヒト城の吸血鬼①~ヴァンパイアの花嫁~
「お嬢様…そうです、
凍夜様の花嫁に
なってください。」
「そうです、お嬢様。
マスターの花嫁に
なってください。」
「花嫁になれば、
凍夜様はお嬢様を
手放すことは
絶対にありません。」
「…花嫁…。」
嬉々として言う
二人とは対照的に、
姫乃の表情は
難しいものに変わる。
花嫁。
吸血鬼の、花嫁。
昨日は、凍夜の
身の上話に夢中に
なってしまったから、
詳しく話を聞くことが
できなかった。
朝は朝で、姫乃の妹の
話ばかりで、凍夜は
意図的にその話題を
避けていたように思う。
「…あなたたちは、
吸血鬼の花嫁が
なんなのか、
知ってるの?」
姫乃の問いに、
二人は肯定の意を示した。
凍夜様の花嫁に
なってください。」
「そうです、お嬢様。
マスターの花嫁に
なってください。」
「花嫁になれば、
凍夜様はお嬢様を
手放すことは
絶対にありません。」
「…花嫁…。」
嬉々として言う
二人とは対照的に、
姫乃の表情は
難しいものに変わる。
花嫁。
吸血鬼の、花嫁。
昨日は、凍夜の
身の上話に夢中に
なってしまったから、
詳しく話を聞くことが
できなかった。
朝は朝で、姫乃の妹の
話ばかりで、凍夜は
意図的にその話題を
避けていたように思う。
「…あなたたちは、
吸血鬼の花嫁が
なんなのか、
知ってるの?」
姫乃の問いに、
二人は肯定の意を示した。