モントリヒト城の吸血鬼①~ヴァンパイアの花嫁~
「東雲、待って…!」

何かを思い出した姫乃が、
制止の声をかけたが
東雲は斧を振り下ろした。

「!?」

砕けるはずの暖炉は
砕けず、東雲は
振り下ろした斧の
衝撃ではじかれ、
飛ばされる。

「東雲っ!」

姫乃に助け起こされた
東雲はわけがわからず
自分の手と斧、
暖炉を見比べる。

「一体何が…。」

驚く天明に姫乃が答えた。
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