モントリヒト城の吸血鬼①~ヴァンパイアの花嫁~
「あ…あなた達、
いったい…わたしに何を…。」

未婚の娘が、夜ごと、
服を脱がされ裸体を晒し、
男二人の愛撫を受け、
悦ぶ身体から血を採取される。

その異常な事態を、
どうして姫乃は疑問に
思わなかったのだろう。

「おやおや。我々は食事を
とっていただけですよ。
もっとも、効率よく食事が
進むよう、貴女の記憶を多少
あやふやにして感覚も
鈍らせる麻酔を施しましたが。」

ノークスの説明に、今度は
自由と意思を奪われた屈辱で
言葉を失った。

青ざめたまま言葉の無い
姫乃をノークスが押し倒す。

「さて、いい加減腹も
減ってきましたし、
食事を始めましょうか。
今晩はそのはっきりとした頭で、
痴態をさらしてもらいましょう。」

「!!」
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