モントリヒト城の吸血鬼①~ヴァンパイアの花嫁~
「…お姉さま、ありがとう。
…お姉さま…?」
自分に覆いかぶさる
姫乃の、返事がない。
「お姉さま…!?
お姉さま、どうしたの!?
大丈夫、お姉さま!」
「…。…沙羅…
怪我、してないわね…?」
ようやく返ってきた
返事はあまりに苦しそうで、
それだけで沙羅は姉に
何かあったのだと気付いた。
「お姉さま、どう…。」
「沙羅…あなた、先に
行きなさい。」
「お姉さま!?」
姉の下から這い出して、
沙羅は言葉を失った。
「…。」
「ちょっと、動ける
ようになるのに、
時間がかかりそうだわ…。」
「お、お姉さま…。
そんな…。」
「沙羅、早く行って…
そうだわ、誰か、人を
呼んできて、くれないかしら。
男の人がいいわね…
女の人の力じゃ、
これをどけるのは、
無理だから。」
…お姉さま…?」
自分に覆いかぶさる
姫乃の、返事がない。
「お姉さま…!?
お姉さま、どうしたの!?
大丈夫、お姉さま!」
「…。…沙羅…
怪我、してないわね…?」
ようやく返ってきた
返事はあまりに苦しそうで、
それだけで沙羅は姉に
何かあったのだと気付いた。
「お姉さま、どう…。」
「沙羅…あなた、先に
行きなさい。」
「お姉さま!?」
姉の下から這い出して、
沙羅は言葉を失った。
「…。」
「ちょっと、動ける
ようになるのに、
時間がかかりそうだわ…。」
「お、お姉さま…。
そんな…。」
「沙羅、早く行って…
そうだわ、誰か、人を
呼んできて、くれないかしら。
男の人がいいわね…
女の人の力じゃ、
これをどけるのは、
無理だから。」