モントリヒト城の吸血鬼①~ヴァンパイアの花嫁~
こんなことしてる
場合じゃない
でしょうに。
そう思ってあきれる
姫乃の口元に、
意に反して笑みが
浮かぶ。
緊迫した状況だと
いうのは嫌というほど
わかっているのに、
余裕そうな凍夜が
そばにいるだけで、
不思議と緊張が
やわらいでしまう。
「…何、笑ってるの。」
「え?…いい夢だと思って。」
「夢じゃないよ。」
「わかってる。でも、夢みたい。」
好きな人が、ピンチの
時に颯爽と現れ、
助けてくれる、素敵な夢。
場合じゃない
でしょうに。
そう思ってあきれる
姫乃の口元に、
意に反して笑みが
浮かぶ。
緊迫した状況だと
いうのは嫌というほど
わかっているのに、
余裕そうな凍夜が
そばにいるだけで、
不思議と緊張が
やわらいでしまう。
「…何、笑ってるの。」
「え?…いい夢だと思って。」
「夢じゃないよ。」
「わかってる。でも、夢みたい。」
好きな人が、ピンチの
時に颯爽と現れ、
助けてくれる、素敵な夢。