モントリヒト城の吸血鬼①~ヴァンパイアの花嫁~
「…キミ、さっき、沙羅とは
半分ずつ支え合ってるって
言ったくせに、僕とじゃ
支え合えないって言うの。」
「え…いいえ、
そんな、ことは…。」
言い淀む姫乃に、
追い打ちをかける。
「そもそも、僕の命を握るって、
解釈がおかしいよ。
まるで僕がキミに
全部背負わせるみたいで
気に入らない。
僕は君よりずっと
強いんだから、
キミは守られてれば
いいんだよ。」
不機嫌にそう言えば、
姫乃は困惑したように
凍夜を見た。
「でも、わたしに
何かあったら、
あなたは…。」
「花嫁になろうとなるまいと、
キミを失ったら僕は
生きていくつもりはない。」
「凍夜…。」
半分ずつ支え合ってるって
言ったくせに、僕とじゃ
支え合えないって言うの。」
「え…いいえ、
そんな、ことは…。」
言い淀む姫乃に、
追い打ちをかける。
「そもそも、僕の命を握るって、
解釈がおかしいよ。
まるで僕がキミに
全部背負わせるみたいで
気に入らない。
僕は君よりずっと
強いんだから、
キミは守られてれば
いいんだよ。」
不機嫌にそう言えば、
姫乃は困惑したように
凍夜を見た。
「でも、わたしに
何かあったら、
あなたは…。」
「花嫁になろうとなるまいと、
キミを失ったら僕は
生きていくつもりはない。」
「凍夜…。」