モントリヒト城の吸血鬼①~ヴァンパイアの花嫁~
姫乃は目を閉じて、
凍夜の血を取り
込んでいく。
しだいに、血を
貪ることに夢中に
なった姫乃は両腕で
凍夜に抱きついた。
先ほどまで離れていた
はずの姫乃の腕は、
元の場所におさまり、
姫乃の意のままに
滑らかに動く。
「…は…ぁ…。」
たっぷりと凍夜の
血を与えられ、
満足げに姫乃が
ため息をついた。
姫乃の胸の先ほど
凍夜がつけた傷が、
赤い薔薇の形の
刻印に変わっているのを
確かめて、凍夜は
姫乃を再びベットに
寝かせる。
一瞬、薔薇の刻印を
覆う大輪の花と翼の
文様のようなものが
見えたが、すぐに
消えて一輪の
薔薇だけが残った。
聞いていたのは
薔薇の刻印だけだと
思ったが、今のは
なんだったのだろうか。
凍夜の血を取り
込んでいく。
しだいに、血を
貪ることに夢中に
なった姫乃は両腕で
凍夜に抱きついた。
先ほどまで離れていた
はずの姫乃の腕は、
元の場所におさまり、
姫乃の意のままに
滑らかに動く。
「…は…ぁ…。」
たっぷりと凍夜の
血を与えられ、
満足げに姫乃が
ため息をついた。
姫乃の胸の先ほど
凍夜がつけた傷が、
赤い薔薇の形の
刻印に変わっているのを
確かめて、凍夜は
姫乃を再びベットに
寝かせる。
一瞬、薔薇の刻印を
覆う大輪の花と翼の
文様のようなものが
見えたが、すぐに
消えて一輪の
薔薇だけが残った。
聞いていたのは
薔薇の刻印だけだと
思ったが、今のは
なんだったのだろうか。