モントリヒト城の吸血鬼①~ヴァンパイアの花嫁~
「…凍夜…何して…や…。」

その柔らかいものと、
細く長い指で、
さんざん内側を弄ばれて、
姫乃はどうしようもない
悦楽に涙を浮かべた。

姫乃の中をいじる手を
止めた凍夜は、
その長い指を何度か
自分の口もとに運び、
指についているものを
舐めとる。

そのしぐさが、あまりに
艶めかしくて、姫乃は
ついつい見惚れてしまった。

「…また、見惚れてるの。」

姫乃の視線に気付いた
凍夜が、微かに笑った。

「…さっき、見せて
くれるっていったでしょ…?」

もうすこし見ていたくて、
姫乃は甘えの混じった
声でねだる。
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