モントリヒト城の吸血鬼①~ヴァンパイアの花嫁~
「そうですね…アプリコットの
ミルフィーユにラズベリーと
ブルーベリーのフルーツケーキ、
リンゴのディープパイに
フルーツをたっぷり添えた
カスタードプティング…
どれでふさいであげましょう。」

お昼前のお腹が空き
始めたところに、
次々に美味しそうな
おやつの名前を
並べられるものだから、
沙羅は先ほどの
空気などすぐに忘れて、
どれにしようかと
真剣に考え始めた。

早く決めてしまわないと、
沙羅を甘やかしたくて
仕方のない朔夜は
全部用意してしまうのだ。

そんな沙羅に、朔夜は
とても楽しげな
笑顔を見せた。
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