モントリヒト城の吸血鬼①~ヴァンパイアの花嫁~
3つ目に教えてもらったのは、
不死の城。
城が炎で焼かれると、数年の
時をかけて復元するのだという。
話を聞いたときは、全ておとぎ話
くらいにしかおもっていなかったが、
現実にこの城内を目の当たりにすれば、
他の不思議も同様に真実なのかもしれないと思う。
他の不思議も、ぜひ確かめてみたいわ。
もたげかけた好奇心をどうにか
抑え込んで、姫乃は当初の目的の
部屋の前に立つ。
「ここなのね?」
後ろについてきた凍夜の従僕に
そう問いかける。
一人で行く、といった姫乃に
案内ついでにと、凍夜がつけてくれたのだ。
こくりとうなずいたのを確認して、
姫乃は大きく息を吸い、部屋のドアをたたいた。
不死の城。
城が炎で焼かれると、数年の
時をかけて復元するのだという。
話を聞いたときは、全ておとぎ話
くらいにしかおもっていなかったが、
現実にこの城内を目の当たりにすれば、
他の不思議も同様に真実なのかもしれないと思う。
他の不思議も、ぜひ確かめてみたいわ。
もたげかけた好奇心をどうにか
抑え込んで、姫乃は当初の目的の
部屋の前に立つ。
「ここなのね?」
後ろについてきた凍夜の従僕に
そう問いかける。
一人で行く、といった姫乃に
案内ついでにと、凍夜がつけてくれたのだ。
こくりとうなずいたのを確認して、
姫乃は大きく息を吸い、部屋のドアをたたいた。