モントリヒト城の吸血鬼①~ヴァンパイアの花嫁~
「え!?ちょ、ちょっと、
ノークス!なんで来ちゃうの!?」

「なっ!?」

「きゃぁ、ちょ、よけて!!」


駆け寄った窓から飛び込んできた
少女がよけろと言ったが、
ノークスは反射的に彼女を受け止め、
そのまま反動で一緒に倒れ込んだ。

「あぁ、びっくりした。」

「…。」

特に怪我もなく、ひょっこりと
ノークスの上で身体を起こした姫乃は、
下敷きになったノークスに
困ったような顔を向けた。
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