小さな恋の虹〜キミと描く夢〜
ベッドに仰向けになり、顔の前に携帯を持ち上げて携帯小説サイトを開く。
本棚に入れてた小説でも読んで、時間潰すか……。
毎回チェックしている作家さんの作品が更新されてたので、ワクワクしながらページをめくる。
「そうだったね。新しいライバルが出てきたところで終わってたんだった」
ストーリーの展開が気になり、ページをめくる手が止まらない。
でも……。
「あー! もう、どうしてっ!? 全然つながらないんだけど!!」
最初のうちはサクサクとページをめくれていたのに、ストーリーが盛り上がってきたところで、徐々に次のページへ行くまでに時間がかかるようになった。
チラリと画面の左斜め上を見ると、アンテナが1本になったり2本になったりを繰り返している。