小さな恋の虹〜キミと描く夢〜
「……っ!?」
海がデジカメの画面を見ながら急に言ってきたので、思わず顔が熱くなった。
海のヤツ、何てこと言うの?
お願いだから、これ以上意識させないでよ!!
胸が締め付けられて、呼吸が出来なくなるじゃん。
あたしと海がギャーギャー言い合っていると、ひとり、またひとりと学校の友達が集まってきて、気が付いたらみんなが集まっていた。
あたし達は、一緒にお祭りを見て回った。
って言っても、大きなお祭りではないので、出ている屋台でくじを引いたり、綿菓子を買ったり。
良ちゃんと海が金魚すくいでどちらが多くすくえるか勝負していたけど、結果はふたりともゼロ匹。
すぐにポイに穴があいて、全く勝負になっていなかった。
あたし達女子グループは輪投げをして、それぞれ小さなクマのぬいぐるみをゲット。
祭りを一通り楽しんだ後は、楽しみにしていた花火をワクワクと待つ。