小さな恋の虹〜キミと描く夢〜
この伝統舞踊“鬼の舞い”は、太鼓とホラ貝の音に合わせ、麦わらで作った松明を持ってひとりずつ踊りながら登場をする。
上手から下手に向かって松明を振り、その炎でさまざまな災いを焼き払い、同時に野心も取り除くみたい。
みんなが松明を持って舞台に上がり終わると、最後にリーダーの持つ太刀で不吉を切り捨て、鬼の舞は終了。
おじいさんからこの舞いの意味を説明されながら舞いを見ていると、何だか段々緊張してきた。
この舞いの意味を改めて聞くと、ちょっと舞台に上がる責任を感じる。
おじいさんの見本の舞いが終わったあと、実際に着物と鬼の面を付けて踊ってみることになった。
踊り自体は難しいものじゃない。
足を大きく上に上げ、松明の炎を振りまきながら体をゆっくり動かすだけだから。ただ……。