小さな恋の虹〜キミと描く夢〜


良ちゃんの言う通り、圭はきちんと言うはずだ。


あたしには言わなくても、同性の良ちゃんには何でも話をするから。


それだけお互いを信頼してるって事だし、言葉にしなくても、あたし達は幼なじみだから、ある程度は心を理解出来るつもりだ。


圭があたし達に何の連絡もしてこないってことは、おばさんの容体はまだはっきりしないんだと思う。


その時の状況を言っても、またあたしがパニックを起こすって、圭は知ってるから……


「歌恋。帰り、アイス買いに行こうか」


あたしの気を紛らわす為、良ちゃんの声が少し明るくなる。


あたしは唇を噛みながら口角を少し上げ、細かく頷いた。




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