小さな恋の虹〜キミと描く夢〜
棺の中に眠る、圭のお母さん。
どんな表情をして眠っているのか気になるけど、見に行けなかった。
行けないよ……。
行けるわけがない……。
おばさんは、死んでない。
圭が泣いてないんだから、死んでないんだよ……。
絶対に、違うんだ……。
唇を噛みしめると、急に体中に震えがきた。
悲しさが、一気に込み上げてくる。
『おばさんね、こういうのやってみたくてずーっと取っておいたのよ』