小さな恋の虹〜キミと描く夢〜
だ、ダメだ……。意識し過ぎて、もう普通に接せれない。
顔がどんどん熱を持って行き、恥ずかしくて圭を直視出来なかった。
「お、落ち葉、ついてた」
チラリと圭に目を向けると、圭も少し目を泳がせていて、またサッと目を逸らす。
「おー。さ、サンキュ」
視界の隅に少し映る圭は、軍手を付けた手で襟足を触っていた。
掃除中のみんなの声が遠くで聞こえる中、何だかあたしと圭の周りだけが別空間になった気がした。
なんかちょっと、前と雰囲気が違うと思うのは、あたしだけ?
あたしが意識しすぎてるせい?