小さな恋の虹〜キミと描く夢〜


係決めの翌日から、2週間後に控えた文化祭の準備が大急ぎで始まった。


卒業生にもてなす料理のメニューは、あたし達でも簡単に作れるようなものに決定。


ユリちゃんとルナちゃんが持って来てくれた本を見て、唐揚げやオムライス、生春巻きやポテトサラダを作ってブッフェ形式にする予定。


放課後、それぞれ係に分かれて準備を進め、あたしは良ちゃんと招待状を書く為に教室に残った。


ウエイターの圭は当日だけの仕事になるので、お土産センターの店番をしに帰って行った。


あたしは良ちゃんと向かい合わせになるように机を合わせ、用意した招待状に名前を書いて行く。


「招待状が一番楽かなと思ったけど、結構な量だね」


職員室から借りてきた卒業生の名簿を見て、良ちゃんが頭を抱えた。



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