小さな恋の虹〜キミと描く夢〜
パーティーが始まると、司会の進行でゲームを楽しんだり、この学校で過ごした思い出話をしたりして盛り上がった。
あたし達の作った料理もみんなおいしそうに食べてくれて、ちょっと安心する。
ウエイターとウエイトレス係の子達は、飲み物や料理の補充に忙しく動き回り、あたしと良ちゃんは回りきらない部分をサポートした。
その間も、あたしは体育館のドアから空を見上げる。
全く雲のない青空。
はぁ……
かなり期待してたのにな。
ガジュマルの下で雨上がりに、虹を見て願いを唱えるなんて、めっちゃロマンチックじゃん。
良ちゃんの親が羨ましいな……