小さな恋の虹〜キミと描く夢〜
「……え、なに、これ」
試作のモザイクアートは、ただ写真をバラバラに並べただけの、何を描いているのか全く分からない絵だった。
肌色の多い写真だけを並べたつもりだったのに、こうやって遠くから見てみると、写真の並び方に統一性がなく、腕には到底見えない。
左腕もそうで、上の青い部分も青空には見えない。
「あたし……モザイクアートって以外と簡単じゃんとか思っちゃった」
あたしがボソリと呟くと、みんな同じように途方にくれながら頷いた。
無知って、怖い……