小さな恋の虹〜キミと描く夢〜
どうしよう。
嬉しすぎて泣きそう。
「星の砂、おまえ小さい頃よく集めてたろ」
「うん。
圭はあたしに付き合ってくれないから、よく良ちゃんと2人で集めてた~」
昔を懐かしみながらビンの中を覗き、小さな星達にあいさつをする。
「星の砂は願いを叶えてくれるから、ずっと肌身離さず持ってろ」
……圭。
「福岡の海には、星の砂はないだろ?
たぶん」
圭は、『福岡の海はよく知らないけど』と言って苦笑し、あたしを見下ろした。
「こんなもんしかプレゼント出来ないけど……」
「十分だよ!!」
圭からのプレゼントがあまりにも嬉しすぎて、あたしは圭の言葉を遮りその場で飛び跳ねた。
「こんなにキレイなプレゼント、都会の人はもらえないものだもん!!」