小さな恋の虹〜キミと描く夢〜
唇を離し、圭が手の甲で顔を隠す。
その顔は真っ赤だ。
「俺、おまえのこと、相当好きだ」
ドックン--…
心臓に、痛みが走った。
普段クールな圭の、ちょっと焦る顔。
“幼なじみ”の時とは、全然違う顔を見せてくれる圭。
ドキドキが止まらなくて、熱を持つ顔を見られたくなかった。
また、背中から強く抱きしめられる。
「もうちょっと、このままでいたい」
あたしは、圭の腕に頬をつけて
「うん」
と、頷いた。
“ずっとずっと、この幸せが続きますように”
星の砂に、願いを込めながら……