小さな恋の虹〜キミと描く夢〜
15人の絆
先週の失敗を生かして、紙を床に置いて写真を張り付けていくのではなく、体育館の壁に紙を張って全体を見ながら張り付けていく作業に変えた。
残りの日数は、18日。
どう見ても足りそうにない写真は、14人でお小遣いを出し合ってコピーをし、十分な量の写真を準備した。
土日で頭を冷やしてきたみんなは、テキパキと作業を進めていく。
まずはどこに重点を置いて写真を貼っていけばいいのか、小さな紙に出来あがり図を描いてイメージし、右腕・左腕・空の3つのグループ同じ速度で写真を貼っていった。
効率は悪いかもしれないけれど、この方法が一番全体のバランスも見れうまく行くと思ったんだ。
「みんな、怪しいなと思うところがあったらどんどん意見出し合っていこう!」
良ちゃんの少し高めの声が、体育館に響き渡る。
モザイクアートを間近で見ていると、ちぐはぐの写真に目が痛くなってきた。
軽く眉間を押さえ、何度か頭を振る。