小さな恋の虹〜キミと描く夢〜
「あ~! ちょ、何やってんの? 早くティッシュ!!」
あたしは良ちゃんの机の上から何枚か適当にティッシュを抜き取り良ちゃんに渡した。
素早く布団を拭いたけど、果汁はとっくにしみ込んだあと。
「おまえがいきなりそんなもん投げてくるからだろ?」
「圭がいきなり気持ち悪いことし出すから悪いんじゃん!!」
ギャーギャー言い合うふたり。
嫌がる良ちゃんに、圭が無理やりゼリーを食べさせようとして。
良ちゃんは、圭から逃げようとタオルケットを頭までかぶって。
ケンカをする元気があるなら、もう大丈夫だね。
「それくらい元気があったら明日は学校これそうだね」
ケンカ続行中の良ちゃんに言う。