小さな恋の虹〜キミと描く夢〜


「明日は行けるよ。早くよくならないと、来週のキャンプ行けなくなるから」


「そうだよ、良ちゃん。キャンプ、良ちゃんがいなきゃ絶対つまんないもん! だから、今日はクーラーは控えてお腹もちゃんと入れて寝るんだよ?」


「了解~」


あたしに答える為にタオルケットから顔を出した良ちゃんだったけど、隙アリというように、圭が良ちゃんの口めがけてゼリーを押し込んだ。


条件反射だったのか口を開けた良ちゃんは、ゼリーを口に含んだあとに「しまった!」とモグモグ口を動かしながら、嫌そうに顔を歪めた。


この、何気ない日常がずっと続いていってほしい。これから先も3人一緒で。


卒業したら、お互い別々の道を選択しなきゃいけないのに……どうしても、離れ離れになるなんて、考えられなかった。




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