小さな恋の虹〜キミと描く夢〜


「みんな早いね」


良ちゃんの自転車から降りて中学生達に言う。


「だって今日はダイビング出来るんだよ!? みんなが一番楽しみにしてた行事なんだから!」


久しぶりのダイビングに、中学生達は大興奮。


午前11時。


圭のお父さんと先生達も揃い、早速課外授業が始まった。


15人が2列に並び、その前にダイビングの道具が並んでいる。


圭のお父さんはすでにウエットスーツを着ていてとても暑そうだ。


額には大粒の汗が光っていた。


「去年も同じことをしているからみんなはもう器材のこととかわかってると思うけど、安全の為にもう一度確認しとくよ」


圭のお父さんが声を張り上げ、ひとつひとつ器材を持ち上げあたし達に説明をしてくれる。




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