小さな恋の虹〜キミと描く夢〜
ゴマ畑の道を過ぎると、小さな商店が見えてくる。
そこに自転車を止め、自動ドアをくぐった。
今までギラギラと眩しい日差しの中にいたから、商店の中に入った瞬間、急に暗く感じ、目の光調整に時間がかかった。
レジには50代くらいのおばさんが座っていて、うちわで仰ぎながら小さなテレビを見ている。
あたし達はアイスの冷凍庫へ直行し、良ちゃんと一緒にスライドドアを上に引き、同時に顔を突っ込んだ。
瞬間に、ヒンヤリする冷気に包まれ、シャキンと頭が起きてくる。
「生き返る~」
良ちゃんと一緒に冷凍庫の中で叫ぶ。
「おい。ガキかよ。恥ずかしいからやめろ」