俺は獣人×私は人間

「リコル…、別に私のことは気にしないでいいよ?」


「あ?あぁ……」


この町をとばすと

次の町までどれくらいかかるんだろう。

食料も限界になってきてるし…。

美鈴もふかふかのベッドで

寝たいにきまってるし…、

あ、あと風呂だ。風呂。

でも、もし美鈴が殺されたら…



この町はとばすか……



次の町は別に美鈴がいるし

そこまで心配はいらない。

食料は森とか川とかにあるし、

ベッドは葉っぱとか集めればいいだろう。

風呂は森の近くに温泉が

たぶんあるはずだ。



「美鈴、次の町にいくぞ」


「えぇ!?もしかして私のせい?」


「いや、俺の勘がそう言っているから」


「お風呂は?お風呂!食料は?この衣類ボロボロだから洗わないと!石鹸かわないと!リコルの服もボロボロだよ!」


「いいから、行くぞ」

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