俺は獣人×私は人間


「教えないってことはそれほどすごい奴なんだよな?」


「あったりまえでしょっ!」


「じゃぁ別に俺に行ってくれたっていいじゃないか」


「無理!却下!断る!」


あー…いつまで

こんなの続くんだろう…


「あー、そうか。ならもういい、どっかいっちまえ」



しまった!

つい、昔の口癖が!!

しかも大声で…

恐る恐る美鈴のほうを

向いてみると

一見ポカンとしたが

目に涙をためた。


やば…


「み…みす…」


「お望み通り、どっかいってやりますよ!!さようなら!!!!」


でっかい声で

そう告げた後

走って町…じゃなくて森へ向かっていった。
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