俺は獣人×私は人間
ダダダダダッ
あぁ!もぅ!
階段なんて消えろ!!
何もかも消えてしまえっ!!
とにかく
リコルに離れること
だけを考えてたら
階段を踏み外した。
「あっ!!」
「美鈴っ!!」
ドザザザッッ
痛みはなかった。
ちょっとすねった足が痛いだけだった。
しかし
涙がでた。
痛いの意味の涙ではなく、
なんであんなひどいこと言ったのに
かばったの……!!?
「リコ…」
「怪我は!?足捻ったろ!!痛くないか?」
言葉では言えなかったけど
コクリと頷いた
「おい、痛かったのか…?」
たぶん心配しているのは
リコルの懐にうずくまっていつからだろう。