俺は獣人×私は人間

中を入って行くうちに

美味しそうなにおいがした。

どうやら

まだこの状況をわかっていない奴が

いるのだろ。

しかし今は腹が減った

とにかく

においのするほうへと向かった


いた……。


一人の人間が

スープらしきものを

つくっていた。

その人間の後ろに足音なしに

近づいた。

そしてーー……


「おい」


「あら、私を殺しに参りましたの?」


人間は驚きもせず

スープらしきものを作っていた。

は?なにいってんだ、こいつ


「私を殺す前にこのスープを作ってから殺してくださる?」


その声は震えることなく冷静に喋っていた。

奇妙な人間もいるものだ

しかし俺は腹が減った……

だから素直に待つことにした

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