俺は獣人×私は人間
何かが刺さる音がした。
でも痛みは感じなくて…
しかも
なにかに抱きかかえられてて…
目を薄く開くと……
「っっあ……っ!!!!」
声にならない声がでた。
なぜなら
リコルが弓やら剣やら
刺さって血だらけに
なっているにも
かかわらず
私を抱きかかえているからだ。
「……だから…死のうと…すんなよ……な?」
なにいってんの?!
死にそうなのに
なんであたしを助けるの?!
ストン
リコルの足が地面に
ついたあと
ドサッと
リコルが崩れ落ちた。