俺は獣人×私は人間
「ラルフ様が王子でいいのですか?!」
「なんじゃ。ダメなのか?」
「いえ、そんなつもりでは……」
ここで逆らえば
確実に殺される。
「ラルフもとても喜んでおった。若いものはよいな」
がっはっはと
気高く笑った。
その表情は
わたくしの場合
悪魔にみえた。
リコル様はただ
人間に恋をした
だけなのに……
「リコルも無念じゃの。王子の座はとられるは、人間の女は殺されるはとな」
王様は
高らかに
笑っていた。
わたくしは苦笑しか
できなかった。
「どういうことだよ。」